筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

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リアリティのある心情 「僕と妻の1778の物語」

余命1年と診断された妻のために、毎日笑える短編を1作ずつ書き続ける夫。医者から、笑いが延命につながることもあると聞かされたからだった。
監督:星護 出演:草なぎ剛、竹内結子



~ネタバレ多少ありです。観る予定の人は、観てから読んでね~



「僕生き」シリーズにハマった人は、やっぱりハマれると思う。

あのシリーズは、衝撃的な展開やどんでん返しなどはなく、
どれも日常のリアリティの中、静かにしみじみじわじわ訴えてきたドラマだった

この映画もそう。

主人公のSF作家が少しばかり変人なので、最初は彼の言動が突飛なのが意外。
でもそれが彼の日常なので、だんだん普通に見えてくる。
こういう話の前半にありがちな、わざとらしいまでの幸福感はなく、いかにも自然体

妻の余命を宣告されたときは、
ショックのあまりいつもと同じコースの散歩で、いつもと同じくくだらないフィギュアに見入ってしまう。
で、何をやってるんだオレは、となるのに、グッと親近感が湧く。

そして、そんな妻のために何をしたらいいのかわからない様には、ものすごく共感した。
洗濯も料理も、やってはみるが全然ダメ。
自分にできることは何なのか悩む心情がとてもリアルで、
このあたりが「僕生き」シリーズだな~、と満足するのだ

挟み込まれる短編は、さすがSF作家でとても奇抜。
私が好きだったのは、「知識屋」。
でもどれも最後の一言で、ちょっとガッカリしてしまったりしたのだけど……

重かったのが、
友人の「その物語を書き終わるのがどんなときだかわかってるのか」という言葉。
でも書き続けなければ不安で、必死に書き続けるのもわかるし……
それがとても悲しい。

本来見守られるはずの妻の方が、そんな夫を見守っている感じだけど、
それもこの奥さんにとっては幸福だったんじゃないかな、と思わせられる。

そんな風にずっとおおらかだった妻が、母親に一度弱音を吐くところが、
竹内さん、真骨頂。
うますぎる。

最後の物語はなんて書いたのかな?
そしてあの1778の物語は、全部棺に入れてしまったの?

近しい人とのお別れは、悲しいけれど、誰もが通る道。
少し冗長な部分もあって、時間が長すぎる気もしたが、
こんな風に自分にしかできない、相手の喜ぶことを力いっぱいやってのお別れができたらいいなと思った。

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『僕と妻の1778の物語』

  □作品オフィシャルサイト 「僕と妻の1778の物語」□監督 星 護 □脚本 半澤律子□原作 眉村 卓 □キャスト 草? 剛、竹内結子、谷原章介、吉瀬美智子、陰山 泰、小日向文世、浅野和之、佐々木すみ江、大杉 漣、風吹ジュン■鑑賞日 1月16日(日)...

  • 2011/02/18(金)22:18:22 |
  • 京の昼寝~♪

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