筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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掘り出し物の逸品 「369のメトシエラ」

ボロアパートの隣から、気になる唄が聞こえてくる。文句を言いに行った武田だが、唄っていた老女に「あなたの妻となるために400年を生きてきた」と告げられ、仰天する……
監督:小林兄弟 出演:大垣知哉、阿部百合子

「メトシエラ」:メトシェラ(メトセラ、生没年不詳)は、旧約聖書に登場する最も長寿であった人物。
キリスト教やユダヤ教文化で、長命な者の喩えに使われる。(チラシより)



監督さんも存じません。
出演者の方々も、全て初見の方ばかり。
テレビでの宣伝も見たことない。

つまり、中身で勝負の映画、ということですね。

「ぴあ」初日出口調査(というものがあるのを初めて知った)で、
映画満足度ランキング第1位となったという、
ミニシアターから拡大公開になった映画、というわけで、
なるほど、満足度は高い


とにかく出だしから気になるではないですか。

拾ってきてしまい、なぜか追い出せない自殺未遂者のゲイの青年。
そこへ隣の部屋から聞こえてくる謎の唄
唄っていた老女に文句を言いに行くと、
「あなたを400年待っていました。妻となるために」と来る
言われた武田は推定30歳前後と思われる。

ええええっ?
となりますよね。

何やら、不思議なファンタジー的なコメディチックなお話?
と思いきや。

ところが、この老女やゲイの相棒や、
区役所勤務という仕事柄関わる少年や、
そして武田自身。

みな寒々しい過去を抱え、それゆえに心を閉ざして生きている。
という現代の社会派ものに近い。

深い。

そして、老女の望みを叶えに行った先には
哀しい結末が。
これも現代っぽさがまざまざ。

でも、救いと希望のある終わり方。
後味、いい



シーンが無駄に長すぎる気がしたり、
途中から1年間を振り返る構成になってるのが意図不明と思えたり、
とか、ちょっと荒削りな感はあったけれど。

また、主演の大垣知哉くんが、
「期待の新人」との枕詞がついているように、
どことなくぎこちなくて、セリフも不慣れな様子。
でも、彼はそこがまた魅力に思えた
ずっとしゃちこばった不機嫌な顔ばかりだが、
それもなかなか目を引く華のようなものがあり、
ずっと見ていたいという気にさせる人だ。
最後にやっと笑う場面は、とても効果的にグッと来る。

また劇団俳優座の実力者という、老女役の阿部百合子さんが、
きりりと品のある存在感で、素晴らしかった

映像も広大で美しい。

大宣伝に次ぐ大宣伝、
人気俳優総出のゴージャス映画。
……って、内容がスカなことが多い。
観に行って、ガッカリ、って経験が、
何度あったことか。

こういう一本に、たまに出会うと幸せですね




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