筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

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歌って踊る「愛と誠」

早乙女愛が子供の頃、スキー事故から身を挺して救ってくれた大賀誠。そのせいで誠の額には大きな傷が残り、11年後、彼は札付きのワルとなって愛の前に現れる。愛は誠に償いをしようとするのだが、それがお嬢様育ちであるが故にとんちんかんで……
監督:三池崇史 出演:妻夫木聡、武井咲



原作漫画は何度も読んだ。
と言っても、ハマッていたわけではなく、
怖いもの見たさ

もらい物だった(ので大分古かった)そのコミックの束を読んだのはいいが、
当時中学生だった私は、高校生になるとこんな大変なことが待っているのかと、
怖くて夜も眠れなくなったわけで

ただ、高原由紀は好きだった。
漫画は、原作が梶原一騎さん、絵はながやす巧さんで、
その絵が、早乙女愛と高原由紀という全く違うタイプの美人を見事に描き分けていて、
由紀の美しさが好きだった
子供時代の苦労から身につけたという投げナイフも。
文学少女かと思いきや、ナイフの入れ物だったハードカバー「初恋」(ツルゲーネフ著)。
あの頃、本をくり抜いて投げナイフを練習しようかと思ったくらい。
いや本気で

それでも、まっとうな劇画の、いかにも青年漫画のバイオレンスが、
少女漫画しか知らなかった私には怖くてたまらなかったわけである。

それが……
こんなコメディチックに映画化される日が来ようとは。
ビックリなんてもんじゃない

真面目に愛を貫き、語り、態度で行動でそれを表し、
愛のためならどんな犠牲もいとわない、
という、かなりハードな話だったはずなのだ。
それぞれのキャラが歩んできた幼少時代も悲惨(愛&岩清水を除く)だし。

もう笑っちゃった。
あそこまでぶっ飛んだ演出してくれるとね

歌っちゃうんだよ。
踊っちゃうんだよ。
殴り合いの喧嘩のシーンとかで。
でも、それが結構面白い。

で、大賀誠はイメージそのものの、孤高な誇り高きワルなんだけど、
早乙女愛が、とんでもなく鬱陶しい勘違い女。
いや、でもこの解釈、間違ってないかも。
と、ちょっと感心してしまった。

お目当ての高原由紀は、……今ひとつ迫力と存在感に欠けた。
ちと残念

代わりにどーんと目をひかれたのが、ガムコ。
原作で有名なあのシーンはちゃんとあって(ものすごくインパクトあったし)、
それで誠に惚れちゃったっていうのも原作通りなんだけど、
ほんのちょい役だったはずなのに、映画では偉く印象に残った。
いやはや高原由紀を食っちゃいましたね

そのガムコを演じたのは、安藤サクラさん。
ドラマ「ブラックボード」を観たときにすごく気になった女優さんだった。
と、ネットで調べたら……いや、光るはずだわ。
奥田英二さんと安藤和津さんの次女なんですと。
最近、これまた二世の柄本佑くんと結婚されたらしい。
あらま。
三世も気になる俳優さんになりそ。

誠役の妻夫木くんもよかったなぁ。
未だに高校生が似合うのがビックリ。
もう31歳ですか。
最近「ウォーターボーイズ」観たんで、歳月をあまり感じませんが。
「悪人」を演ったせいか、陰を背負った孤高な瞳がすごくいい
情けない役はもう完全卒業ですね。

子供時代が加藤清史郎くんというのは、「天地人」か? 
と突っ込みたくなるが、顔が似てるのかな。
育つと妻夫木くんになりそうだものね。
清史郎くん、やっぱり上手い。
アニメで出てくる子供時代のアフレコも上手い

対して、武井咲ちゃんの早乙女愛はもう……
うざい。
こんな女、勘弁して。
歌ってもうざい。
微笑んでもうざい。
原作にそっくりな髪型すら、うざい。
でも、そういう役になぜかハマる咲ちゃん……

「君のためなら死ねる」発言が有名な岩清水弘役の、
斉藤工くんもよいですわ。
まじめそうで、どっかすっとぼけた感じが

市村正親さんは、特出なんでしょうかね。
足の上がり方が半端じゃないとこ見せてくれて。
さすがに元劇団四季。

ああそう、
妻夫木くんはまだいいとして、
伊原剛志さんの高校生はあんまりでしょう~~~(注:48歳)
まあ座王権太って、原作でも高校生には見えなかったけどね~~~
「由紀はん、由紀はん」って追っかけてるのを見てたら、
「ふたりっ子」で「麗子~!!!!」と叫んでたのを思い出したわ。


いやいや、とにかくここまで笑い飛ばす作りにしてくれたのは
むしろ「原作と違う!」とか原作ファンがぶつくさ言う隙もないほど
すがすがしい

真面目なシーンもあった。
どうしようもない母親と一緒に行こうとする誠。
名前を呼ばれて思い切れなかった切なさ。
あそこだけは、潤んだわ。。。


ただ……
もらい物の原作コミック、途中巻までだったもので……
ラストはどっかで立ち読みしただけのうろ覚え。

確かにあんな感じで終わるんだったとは思うけど。
こういう解釈にしちゃった映画で、
原作に忠実である必要があったんだろうか?

このうざったい愛のもとへ、誠が帰ってくるのか?
誠はやっぱり愛を愛してたのか?(ええい、この名前ややこしい)
とてもそうは思えなかったんだけど……
映画なりのラストがあってもよかった気がする。


ま、一人一人の歌が割と長いので、映画自体も結構長い。
もう少しコンパクトでもいいかなとも思ったけど。
妻夫木くんが、「こんな映画お観せしちゃっていいんだろうか」みたいなこと
プロモーションで言ってたけど。
私は意外に楽しめた映画でした




コメント

『愛と誠』

 こんにちは『愛と誠』関係のブログをネットサーフィンしている者です。
 今回の映画化は原作好きの者にとっては喜ばしいかぎりです。
 もしよろしければこちらのサイトにも一度遊びに来てください。『愛と誠』関係に関する出演者ブログやニュース、他の方の感想ブログのリンク一覧にまとめており、また『愛と誠』に関する書き込みならなんでも書き込んでください。
・ 映画『愛と誠』ネタバレ掲示板 http://aimako.bbs.fc2.com/
他にも
・ 『愛と誠』覚え書き      http://www.myagent.ne.jp/~bonkura/201X.html
・ 梶原一騎ファンサイト『一騎に読め!』 http://www.myagent.ne.jp/~bonkura/

  • 2012/06/29(金) 00:47:45 |
  • URL |
  • 『愛と誠』愛好家 #-
  • [ 編集 ]

Re: 『愛と誠』

こんにちは。
原作好きは健在ですね(^^)
この機会にいろいろ思い出せたのも楽しいです。
全くテイストの変わった映画になってますが、
意外と楽しかったと思います。

  • 2012/06/29(金) 17:43:42 |
  • URL |
  • junjunf #-
  • [ 編集 ]

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