筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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公開期間が短かったのがもったいない 「蟹工船」

蟹を缶詰に加工する蟹工船の中、安い賃金で過酷な労働の上、監督・浅川の非情な暴力を受ける出稼ぎ労働者達。希望も何もない毎日の中、漁の最中に船からはぐれた新庄は、助けられたロシア船の前向きさに影響を受け……
2009年 監督:SABU 出演:松田龍平、西島秀俊



これは映画館に観に行こうと思っていたのに、行きそこねた。
上映期間が偉く短かったのである

そういうレベルの駄作だったのかな、と思ったりしたのだが、
観てみたら、とんでもない

絶望的な現状へのあきらめと慣れの中、
ひとかけらの希望を思い描くことをきっかけに、
行動を起こす気力を得る。
一歩一歩進んでいく。
あきらめない心が育っていく。

そんなはい上がり感のある、未来への闘志に満ちた終わり方で、
暗さの中にも清々しさがあった

小林多喜二の有名なプロレタリア文学作品である原作は未読なのだが、
この2009年頃、ブームになっていたので映画化された模様。
現代にも問題視されている、格差社会と重なるのだろう。

「SABU監督による大胆な脚色」とか何とかの煽り文句がついてたから、
原作ファンにとってはブーイングな部分があったのかも。
それが短期間上映の理由なんだろうかしら?

だとしたら、つくづく映画は原作未読のまま観に行くのがいい、
と思ってしまう(ドラマもね)。

白紙だと素直に、
劣悪な環境に同情し、
ほほえましい一片の夢に頬が緩み、
変わっていく彼らを応援できたもの。

松田龍平くんを始め、柄本時生くんや高良健吾くん、
木下隆行さん、新井浩文さんなど、
くせ者揃いの出演者達も大いに観甲斐がある。
たとえ名前は知らなくても、
あちらこちらで気になる脇役として必ず見たことある、
味のある面々ですからね

中でも西島秀俊さんの憎まれ役が、
ものすっごい突き抜けていて秀逸だった
最後の「ざまあみやがれ」のセリフには、
あまりの横暴さに憎たらしさを通り越して、
惚れ直してしまったくらいだ

そういうことも含め、
私にはかなり良質の映画だと思えたのだが。

もっと多くの人が観られるよう
長く公開してくれたらよかったのに……。
もったいないなぁ~

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