筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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医療業界だけじゃない問題 「チーム・バチスタの栄光」

難易度の高いバチスタ手術の成功率を誇る「チーム・バチスタ」が、立て続けに三例失敗する。これは単なる事故なのか? 愚痴外来の田口がその調査を依頼され、更に厚労省の白鳥がそれに加わり……
2008年 監督:中村義洋 出演:阿部寛、竹内結子



手術中の殺人事件。
外科とは全く無関係な愚痴外来の心療内科医と、
管轄のお偉方、厚労省のお役人が、
タッグを組んでその解決に当たる。

謎があり探偵役がいる。
ミステリーとしては王道でありながら、バックステージやキャラ設定が斬新で
まずはそこでググッと興味をそそられる

医療技術としては最新と思われるバチスタを取り上げ、
その手術がチームワークであることがキーになる。
まあこの辺りは、ドラマ「医龍」でもバンバンアピールしてたから、
現代医学において要注目の旬な話題なのだろう。
こういう題材をミステリーに昇華するのだから、
原作者の海堂尊さんは医者ということを差し引いてもすごいわ

手術がチームということについては、「医龍」の時点で新鮮に映った私。
考えてみればそうじゃなきゃ手術なんてできないよね、てなことだけど、
子供の頃「ブラック・ジャック」にハマっていた身としては、
オペというのは主治医のもんだ、
みたいな意識が染み付いてたんだよね

さて、この厚労省のお役人白鳥がもう秀逸
上から目線で偉そうでズケズケ突っ込むし、キャリアを鼻にかけまくっている。
でも明らかに鋭くて切れ者でデキる奴なので、
振り回される方も何も言えない。

実際にこういうのが上司だったら3日で寝込むだろうが、
物語の中なら面白過ぎるキャラ。
映画開始後しばらくは、トロくて暢気な田口が話を進めるのだが、
退屈こそしないものの、こちらも何だか間延びしてくる気がする。
それが、その厚労省の白鳥が登場してからは、
俄然活気づいて面白さが加速する

この白鳥に阿部寛さんはバッチリハマり役(ドラマ版の仲村トオルさんもよかった)。
でも田口は、正直誰が演っても同じかな~という気がした。。。

で、幾人もの容疑者がいる中、最後に犯人が判明したとき、
……ちょっと複雑な気持ちになってしまった。
これ、病院でなくとも、会社や学生や社会のどこでも似たことが点在するように思う。
つまり、弱い方へしわ寄せが行く、という構造。
大変なことを担っているのに、周りは認めてくれないどころか見下されている。

現代はどの世界でも人が減らされ、
一人にかかる荷重が過剰なのは誰もがわかっていることだ。
そんな中で必死で頑張っているのに、便利使いされるだけ。
頼りはそういう扱いを受けてる人の理性とモラルと責任感だけ。
それが、どこかの時点で折れて、いつ何時壊れてしまっても不思議じゃない。
胸の痛い話であり、とても怖いことだと思う。

組織とかチームとか共同で何かを行う場合、
お互いをよく知って、それぞれの役割に対してきちんとリスペクトする。
そういう仕組み作り、態度、行動が、絶対に必要でしょう。
……自分の日常を照らし合わせてもそう思うときがあるし。

医療業界の、こういう特殊事情の場合だけのことじゃない。
そんなことを思ってしまった映画。
エンタテイメントとして、もちろん面白いのだけど、
その犯人が判明したとき、後味が悪かったというのも正直なところ。。。

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