筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

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ますます湊ファンになった  「北のカナリアたち」

北海道の離島で教師をしていた頃の生徒が事件を起こしたことを知る川島はる。20年ぶりで島に戻り、大人になった生徒達と再会して話すうち、当時起きた事件についての真実が浮かび上がり……
監督:阪本順治 出演:吉永小百合



よかった

ここ最近、勇んで観に行ったいくつかの映画が、
期待外れ感のがっかりモードが多かったのだけれど、
これは本当に観てよかった。

湊かなえさん原作ということで、
今放映中の深夜ドラマ「高校入試」にもハマッていることだし、
「告白」にもノックアウトされたし、
この「北のカナリアたち」も、私の好みからは外れないだろうとは思っていた。

ええもう、その通り

前半はミステリーチックに
それぞれの生徒が20年もの間、自分のせいだと思い続けていた事件の「真実」が何なのか、が
先生との再会で少しずつ明らかになっていく。

後半はそれが「生きろ」という強いメッセージに集約する。

ものの見事に胸を打たれ、切ないながらも一筋の希望を読み取れる。
生徒達の「歌」も、効果音として、小道具として、キーとして効いている。
先生の、かつての過ちは軽率すぎて共感できないどころか反感すら覚えたが、
終わり間近に明かされる、先生の先生たる行動故のどんでん返しに胸が空く。

それにしても、大人のことを子供はよく見ている。
その都合で振り回され、理不尽な感情を抱き、それが哀しい出来事を起こしたとしても、
大人ではなく、子供達自身が十字架を背負って生きていくのだな、と、胸が痛くなる。
大人は我が身を振り返り、心しないといけないんだろうな、と思う。

イヤミス=イヤな気分になる後味の悪いミステリー、とかいう言葉があるそうだが、
その代表格と言われる湊かなえさん。
でもこの話はそんなことはなく、むしろ後味はよい。
しんどさやつらさの方が、良いことより何倍も多いっていう現実は突きつけられるけど。



ところで、
このところ観たかった作品が重なった中でこの映画が最後になってしまったのは、
どーも「サユリスト」という日本の映画界の顔を敬遠してしまっていたからで。
いえ、嫌いな訳じゃなく、ただの食わず嫌い。
何となく一昔前、というイメージを持ってしまっていて。
というわけで、まだ一度もこの大女優さんの演技を見たことがなかった。

もったいなかった
何で今まで見なかったのか。
さすがだった。
その存在感、透明感、たたずまい、少ないセリフから漏らさず伝わる重たい思い。

また、現在と20年前との映像が行ったり来たりするのだけれど、
「現在」は定年退職という設定だから60歳と思うが、
それが老けメイクに見える。
20年前、つまり40歳の方が年相応に見えるのがすごい。
吉永さんの御年は67歳。
この「現在」より更に年上とは……
何でそんなにお若くておきれいなんでしょうか

更に。
この映画のキャスティングはすごい。
生徒達は、森山未来、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平。
鉄壁です。
個人的にちょいと苦手な人も混じっているけど、
どの方も「見たい」と思わせる達者な若手。
特に、未来くんはやはり抜群ですね

映像も北海道の雄大な美しさが素晴らしかった。
旅行したくなりましたね

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北のカナリアたち

終盤が良かった。  

  • 2012/12/12(水)18:32:22 |
  • Akira's VOICE

劇場鑑賞「北のカナリアたち」

それでも、人は生きていかなければならない… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201211030006/ 東映創立60周年記念作品 北のカナリアたち オリジナル・サウ

  • 2012/12/12(水)19:35:11 |
  • 日々“是”精進! ver.F

北のカナリアたち

東映創立60周年記念作品 北のカナリアたち オリジナル・サウンドトラッククチコミを見る東映創立60周年記念作品のヒューマン・サスペンス「北のカナリアたち」。北海道の大自然の映 ...

  • 2012/12/13(木)00:22:04 |
  • 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

『北のカナリアたち』お薦め映画

二十四の瞳よりも少しダークで、罪の意識や負い目を抱えた人間の内面描写に重点を置いている。はるは精一杯の勇気を鞄に詰めてケジメをつけに戻ったのだとも言えよう。20年ぶりの授

  • 2012/12/24(月)05:11:24 |
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