筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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観応え、聴き応え存分 「レ・ミゼラブル」

パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮釈放後生活に行き詰まるも司教の慈悲に触れたことから人生を立て直し、自分も人の役に立つべく不幸な女性の娘コゼットを引き取る。が、警官のジャベールが執拗に追ってくるのだった……
監督:トム・フーパー 出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ



三度泣いた。
長くなかった。
歌に酔った。



評判は聞いていたし、ヒュー&ラッセルの出演なら必見。
と、公開前から楽しみにしていた。

だから、去年のうちに観ておきたかったのだが、なかなか都合がつかず、
なので今年の最初の映画はこれ、と決めていた。

……が、友人と約束した年明けの某日、
大混雑で前から二列までしか席がなく、断念
気を取り直して意気込んで出掛けた1月中旬、
行ってみたら「吹き替え」だったのでやめた
だってヒューの歌を楽しみにしてたんだから、吹き替えはNGですわ。
(ネットではこの映画館、ENGLISHって書いてあったのに~、ぶーぶー
で、下旬にようやく時間が取れた日、出掛けようとしたら雪の予報。
車で行くしかない場所なので、泣く泣く諦めた(不測の事態は怖いから……)

で……2月も中旬になって、ようやく行けました(ロングランで良かった)。
4度目の正直
あ~、長かった……
でも、いい加減挫折しそうな数々の障害にもめげず、観に行ってよかった。
これは映画館で観るべき映画だと思えたから。

ユーゴー原作の「ああ無情」は子供の頃、
この和訳のタイトルが取っ付きにくく苦手意識を持ってしまい、
軽いあらすじをどこからか仕入れて心に留めただけで
結局はちゃんと読まず仕舞いのまま今に至っている
が、読まなかったのは大損失だったと、この映画を観てつくづく思った。

フランス革命から数年後の、混乱と貧しさがはびこる時代。
ジャン・バルジャンは一切れのパンを盗んだかどで19年もの獄中生活。
精神もすさみ、仮釈放になっても真っ当に生きられない。
が、慈悲ある司教との出会いが彼を変え、
人を信じることと愛することの尊さを知る。

地道に地位と名誉と財産を築き、
全くの他人の娘コゼットを深い愛情を持って育て、
その想い人マリウスを危機から救い。
だが、そんな真人間になった彼をどこまでも罪人として警官ジャベールが追ってくる……。

骨太の大スペクタクル、
人間の情とは何かを問い掛ける、大河ドラマだ。
ほぼ3時間もの長さも、これを描き切るには短いくらいで、
できれば連ドラでじっくり観たいくらい

それでもこの映画は、「小説を基にしたミュージカルの完全映画化」であり、
「小説の完全映画化」ではないようなので、
細部はいろいろ変わっていると思われる。
やはり一度ちゃんと原作を読んでみたくなった

三度泣いた私の泣き所は……人とは違うかも知らんけど……
一つは、コゼットに一目惚れしたマリウスに、想いを気づいてもらえないエポニーヌの切なさ。
ひどい境遇に育ちながらもそんなに悪人ではないし、なかなかいじらしい。
だから最期があんまり可哀想で。
二つめは、ジャン・バルジャンが、自分の罪を話せずにコゼットから去ろうとするところ。
悲しすぎる。
もう一つは、ジャン・バルジャンが天に召されるところ。
これはもうハンカチあてても仕方あるまい。

で、この映画はミュージカルといっても踊りはない。
セリフがほとんど歌なのだ。
これがもう、とにかく全ての出演者の歌がすごい

ヒューの評判は聞いていて、
ここ数年彼のファンの私としては彼目当てに観に行ったようなもんで
だからその歌の良さは予想通りの期待通りだった。

ビックリしたのは、ラッセル・クロウだ
「グラディエーター」はもちろん、
「バーチュオシティ」や「クイック・アンド・デッド」の頃からだから
彼のことはもうかなり長いこと好きで、
出演作は殆ど観ている。
それなのに、彼がこんなに歌が上手く、その歌声がこれほどに澄んで聴かせるとは、
今回初めて知ったのだった。
元々ラッセルの話し声、話し方が好きだったし……
惚れ直しましたよ

他の、名前を知らない役者さん達も、子役を含め、
本当に歌が素晴らしくいい。
ラストでたたみ掛ける大合唱は、背筋までふるえてきたほど
そこにシャベールbyラッセルがいなかったのが残念だったけど……。




ちなみに、映画とは全く関係ないのだけれど……
私が大好きな漫画家、故和田慎二さんの作品に「大逃亡」という一冊がある。
少年院を脱走した少女と、
彼女をどこどこまでも追い続ける保護司の二人のヒューマニズムを描いた、
異色の少女漫画である。
これはきっと「レ・ミゼラブル」が下敷きなんだろう、と、
初めて読んでからうん十年経った今にして知った。
この漫画の二人の行く末は「レ・ミゼラブル」の二人とはまたひと味違う。
すごく面白いので、興味を持った方は是非


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