筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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大自然の映像が圧巻 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

パイの一家はカナダへ移住するため、経営していた動物園の動物たちと共に太平洋上を航行。が。船が難破、パイは一人放り出され、救命ボートで漂流することに。ただ、そのボートには飼っていたベンガルトラも乗り込み、パイの命を狙っていて……
監督:アン・リー 出演:スラージ・シャルマ



ずっと気になってたのに、公開終了間際になって滑り込み。
ようやく観れた……
観れて良かった。

船が遭難して、救命ボートにトラと二人きり、いや一人&一頭
で、どうやってこの少年は生き抜いたんだ???
という、興味津々なお話。

普通にボートで漂流して助けを待つことだけだって過酷。
食べ物は? 水は? 暑さ対策は? 精神状態は?
なのに、そのボートにトラが乗っていて、自分の命を狙っている。
絶体絶命に拍車がかかる。

少年は救命ボートにあった説明書を読んで、まずマニュアル通りやってみる。
ダメならアレンジしてみる。
ボートにトラがいるなら、トラの寝ている隙を見て、ボートの機材を少しずつ使い、
イカダを造り、つながっているけど離れた状態でサバイバルしていく。

そのトライアルに学習していく少年が、逞しくてクレバーで見ていて愛おしくなる
様々に工夫した彼なりのイカダが、究極に機能的な住処に見え、欲しくなるほど。
途中途中に目にする、
大海原のイカの蛍光や、降るような星空や、激しいトビウオの群れの様子……
その美しくも力強い大自然の映像が、圧巻

トラは生命力旺盛でどう猛で、ファンタジーのように心が通じ合うとかはなく、
少年とはあくまで危ない均衡を保ったままの関係だ。
最後の別れもそれにふさわしかった。
トラはトラだ。
何故少年が、こちらを食おうと狙っているトラを見捨てたり排除したりしないのだろう、
という疑問がずっとあったのだけど、
その危ない均衡こそ、少年の生きることへの執着を失わせなかった、
なければならない支えであったのだ。

映像、物語共に壮大なスケールで、映画館で観るべき映画、と思えた。
3Dにする意味のある映画だったように思える(私は3D苦手なので2D鑑賞だったけど)。


ただ……もっと短くてもよかったと思う。
彼がなぜパイと呼ばれていたのか、という件は彼が機転が利く子だという前振りか、
でも核心にはあまり関係ないように思うし、船旅に至るまでの話も冗長で少し退屈。
更に、よくある構成の「今の彼が昔を語る」形式に、意味があったのかどうか。
最後の、真実はどうだったのか、というオチをつけたかったのだろうが、
そこもあまり必要性を感じなかったし、
もう一つの物語には別に興味も惹かれず長々と聞かされて辟易した
そこに奥の深い怖い真実が、という読み方もあるのだろうが、
私はまっすぐサバイバル少年の成長を見るんでよかった。

もっとコンパクトに、
トラとの壮絶な戦いと共生の日々だけで大丈夫。
彼の成長を見れば作り手の意図は十分伝わる。
そう思った。

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『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2D字幕版)』

□作品オフィシャルサイト 「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」□監督 アン・リー□脚本 デビッド・マギー□原作 ヤン・マーテル□キャス スラージ・シャルマ、イルフ...

  • 2013/03/28(木)08:53:55 |
  • 京の昼寝〜♪

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