筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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湯川先生の大人げにグッと来た 「真夏の方程式」

海底鉱物資源開発の、地元への説明会に呼ばれた物理学者・湯川は、宿泊先で恭平という少年と知り合う。翌日もう一人の客・塚原の変死体が発見される。そこには15年前の事件との因縁が隠されていた……
監督:西谷弘 出演:福山雅治



もうとっくに「真夏」は過ぎてしまったが……
いまだに暑いのでよしとしよう

昔からの東野ファンであるけれども、
「ガリレオ」シリーズは、中ではあまり好みじゃなく。
ドラマもあまりハマれなかった。
特にシリーズ2は、相棒女性刑事が苦手なのと、仕掛けが全然物理じゃないじゃん、ていうのとで、
途中で脱落してしまった

というわけで劇場へ行くテンションが上がらず、「真夏」を通過してしまったのだが……
ここへきて、図書館で1年も前に予約していた東野小説がいっぺんに3冊も来た。
そのうち2冊が「虚像の道化師」と「聖女の救済」というガリレオシリーズ。

「聖女の救済」はドラマ最終回で2話連続でやっていたのを一応観たが、あまりにつまらなくてビックリ。
でも原作はちゃんと東野テイストで面白かった。
どうしてドラマになるとあんなにディテールがテキトーになってしまうのか、
毎度のことながら思う。

で、そんなこんなで再燃した「観に行かねば」というテンションに、
「おっかなびっくり」という付録をつけて、
「真夏」でもなんでもなくなったこの時分に(暑いけど)、滑り込みで観に行ってきました。


一言で言うと、
ミステリとしては普通。
感情はそそる。
といったところかな。

「相棒」にハマって再放送を録画、暇さえあれば観るようになってから、
ミステリはあのレベル以上じゃないと面白いと思えなくなった。
この「真夏の方程式」は、特にどんでん返しがすごいわけでも意外性があるわけでもなく、
「ああ、そうなんだ」という感じで……「普通」を超えられなかった。
もしかしたら「聖女の救済」のように、原作はもっといいのかもしれないが。
(未読。映画やドラマはそれが一番、と思う。もっともそれでも「?」なものも結構あるが)

でも、物語としては、家族それぞれの持つ秘密の重たさ、切なさは迫ってきた。
お互いを守りたい愛情の強さは伝わってきて、哀しい。
玻璃の海が青くて美しすぎる分、よけい

そして、何よりグッときたのが、子供嫌いの湯川先生の子供との接し方。
小難しい話しかしない変人だけど、そこから全くぶれないやり方ながら恭平くんの心をつかんだ。
誰にだってその人なりの接し方で子供は十分学び取ってくれる。
そう思わされて、ちょっとウルッと来たな

私も小四の頃にあんな実験をやってくれる大人と出会えたら、
もう少し物理が好きになれたかも。

シリーズ2の後遺症でちょっと用心していたけれど、
苦手な相棒女性刑事はそうそう出張ることもなく、
ちゃんと物理学がストーリーのキモになっていて。
「容疑者Xの献身」のように、主人公が食われた、なんてこともなく、
ちゃんと湯川先生がドカンといてくれて。

そのあたりはよかった



~~~~~以下、ネタバレありです~~~~~~~




まあ、あの伸子という女が全てのガン。
それに人生振り回されてしまった家族の悲しさ、必死さはわかるんだけど、
……それでもあのオヤジに、私は許せないものを感じてしまったのだった。

愛する者を守りたい強い気持ちはわかるが、
部外者の恭平くんを巻き込んだ。
彼はまだ小学四年生。
それは「ごめんね」なんて一言じゃ許されないことじゃないの?
恭平くんは真実に気づいたら、その先の長い人生ずっと重荷を背負わなくちゃいけない。
このオヤジが、血のつながりのない娘を大きな愛で長いこと包んできたことは偉いかもしれないが、
「よく頑張ってきた」とか全然思えやしない。この件で帳消し。
むしろ自分達のことしか見えてない自己チューにすら感じるほどのマイナスだ。

湯川先生の言葉が優しく温かかったのが救いだった。
ミステリがどうこうより、湯川先生の大人な言動にグッと来た一作だった

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