筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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飛行機好きのための映画? 「風立ちぬ」

子供の頃から飛行機に憧れた堀越二郎は視力が悪いため飛行機製作者の道を進む。そんな二郎が関東大震災のさなか汽車で出会った少女菜穂子は、再会したときは美しい女性に。結婚を決めた二人だが、菜穂子は結核を患っていて……
監督:宮崎駿 声:庵野秀明、瀧本美織



……入り込めなかった。

                ――――――――というのが率直な感想


今までの宮崎映画と変わらず、写真と見まごうほどの背景の緻密さ。
スピーディーで疾走感バリバリの飛行。
時代のレトロ感いっぱい。

それらはやっばりすごい、と堪能した。

特に地震の凄まじい描写。
それに、あの頃のサナトリウムって、あんなひどいの? とか、
壊れた飛行機の残骸など、映像表現が半端でない。


……でも、物語としてはどうなんだろう、と思ってしまったのだ。


出だしの、日常に着物を着て蚊帳を吊って寝ているような情景に、
瓦屋根から飛び立つ飛行機。
そのミスマッチは、鮮やかで目を引く素晴らしいつかみだ

ただその後、話はただ飛行機好きの設計士があちこち行く、というだけに見えて、
眠くなってしまった。。。
飛行機の重量感や質感は、ホント愛がこもった描き方ですごかったんだけどね。
飛行機好きなら楽しめたのかな。。。

物語じゃなく、偉人伝か飛行機展示場とでも思えばよかったのかも。

唯一物語になっていた菜穂子との短い愛の日々も、
あまり感情移入もできずに、だから泣きも入らず。。。

何か、二郎ってどうもついていきにくいキャラなんだよね。
声のせいもある。
正直、素人の棒読み、にしか思えなくて、
宮崎映画なりのこだわりで庵野さんにしたことは
ドキュメンタリーを見たのでよくわかったのだけど……
お金払って観る側としては、ちゃんとプロに当てて欲しかった、というのが本音。

また、ニュースで騒がれていた喫煙シーン。
創作にどうこう言うべきじゃない、という向きもあったが、
あんなに何度も出てこなくてもいい気はした。
ポイントとなるヵ所以外は削ってもいいんじゃないか、というのが個人的意見。
結核患者の横で吸うというのはどうかと思うが、
そこが仕事も彼女も大事にしたい彼のジレンマの表れ、
という意味での必要シーンなのかも。。。

不満だったのは、
飛行機の美しさと、その飛行機が大量の人を殺した、という矛盾に、
二郎が悩んだり苦しんだりするのがメインと思っていたので、
そこがあっさりスルーされていたのにはビックリした、ということ

やはり実在の人物を描くのは難しいところがあるのかなあ……

宮崎さん最後の作品になるわけだけれども、
残念ながらやはり私の中でのジブリは、
「千と千尋の神隠し」で止まったまま、という感想が更新できなかった。

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