筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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ピエールに驚く 「凶悪」

週刊誌記者の藤井は、死刑囚の須藤に面会する。須藤は、自らの余罪を告白し首謀者は「先生」だと告発する。初めは及び腰だった藤井だが、その衝撃的な事実を聞くにつれ、上司の忠告も無視して事件にのめり込み始める。
監督:白石和彌 出演:山田孝之



ピエール、寿司屋やってる場合じゃねぇ!(@「あまちゃん」)


……という映画だった。



いや、そうじゃないんだけど。
とにかくピエール瀧の存在感が圧巻だった。

極悪非道な罪を重ね、死刑囚となった須藤(BYピエール)。
だが彼にはまだ余罪があり、その陰には「先生」がいる。
と、須藤は週刊誌の記者に告発するのだった。

この記者藤井(BY山田くん)が裏付けを取りに駆け回るのだが、
地図の住居表示を拡大コピーして貼り合わせ、そこから一軒一軒しらみつぶし、等、
その地味で地道で根気のいる膨大な作業には感服する。

だけどそれは途中から回想になり、
記者の取材から少しずつわかっていく形でなくなったのが、ちょっと残念だった。

とにかく、この須藤と「先生」のあまりの凶悪さが明らかになっていくのだが、
それを追う藤井もだんだん壊れてゆくのが、山田くんの髪の乱れやシャツのよれ方でわかる。
その取り憑かれた鬼気迫る表情はさすが。

だけど、ピエール瀧の、平然と魚をさばくように人を殺したりとかの、
そういう類の依頼に対する力業は、心強いと思えてしまえるほどの頼り甲斐がある。
こいつに頼めば、都合の悪いヤツは全てうまく消し去ってくれるという安心感を持ってしまうくらいだ。
もうこの圧倒的な存在感の前では、演技派の山田くんも霞んで見えたほど。
(山田くんの演技目当てに観に行ったのに

あんまりにも凶悪な事件に関わると、それは藤井のように何かが伝染されてしまうのか。
それとも、彼の妻のように自分のどこかに元々持っている悪意があると気付かされるものなのか。

自分は違う。
善人であり、正義や善意から行動を起こす。
そう思っていても、何かが狂うとたがが外れてしまう。
この夫婦のように。
ただ、藤井の場合は最初からあまりにも無責任だと思う、家庭に対して。
猛烈サラリーマンの時代じゃないんだから。

対する須藤や「先生」は、性悪説の権化みたいな人種。
腐ったみかんである。
これが実話が元になっているというから驚く。
恐ろしいことだ。

ところで須藤は何故こいつを「先生」と呼ぶほど尊敬してたのか?
そしてどうして裏切りに気づき、告発に至ったのか?
見逃したのか、そこが知りたかったのだけれど、読み取れなかった。


「先生」のリリーさんも、穏やかな顔をしたインテリの革をかぶったケダモノぶりが見事だったけど、
やはりピエールさんの凄まじさに尽きる。

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