筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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ラッセル全開 「グラディエーター」

古代ローマにおいて、勇者マキシマスは皇帝から絶大な信頼を受けて次期皇帝の任を託される。が、それを妬んだ息子により皇帝は暗殺される。罠にはまったマキシマスは、家族ぐるみで処刑の危機に陥るが……
2000年 監督:リドリー・スコット 出演:ラッセル・クロウ




こんな復讐の仕方があったのか。

--が初めて観たときの感想。
それは何度観ても変わらない。

武力に長けていて、人格者。
そんな彼が皇帝に愛され、次の統治者に指名されたことに不思議はない。

でも皇帝の息子にしてみれば面白くない。
武力でも人望でもマキシマスにかなわない。
愛されたいと願う姉や父の心にも、自分より彼の存在の方が大きい。
王として君臨したいが、器不足なのは本人も重々承知。

結果として、皇太子はマキシマスを憎み、虐げることでしか自分を保てなかったのだ。
愛する父を殺し、愛する姉を脅迫し、暴君として君臨するしか。

……こう書き表してみると、いつもの私なら、
ついこの悪徳ヤローのそうならざるを得ない哀しさに共感してしまうところなのだが、
そこはこれを演じたホアキン・フェニックスが秀逸だった。

もう憎らしくて欝陶しくて小者なのにプライドは高くって、卑怯で卑屈。
早くやっつけられて欲しくてたまらなかったわ。
上手すぎる。
きっとこの映画公開の後は、さんざ嫌われたんじゃないか、って心配になるほど。
(ちなみにアカデミー賞助演男優賞ノミネート)

でも私が一番嫌いだったのは、姉。
あんたの中途半端な正義でどんだけの人材が死んだと思ってんのだ。
自分と息子さえ無事ならいいのかっ!
って、ホント煮え繰り返ったわ。

この時代、殺し合いが見世物になり、こんな残虐さが民の娯楽だったという事実が怖い。
ただ「カイジ」とか「インシテミル」とか、ゲーム感覚の殺し合い映画が人気なのを見ると、
現代に至っても人間の業みたいなものは変わっていないところがあるのかも。

残虐ではあるが、グラディエーターの存在感が圧倒的で、
背景や世界観も素晴らしく、
骨太で力強い歴史ものになっている。
(ちなみにアカデミー作品賞受賞)

中でも私が気に入ってるのは、
ストーリーが面白いのもさることながら、やはり主演のラッセル・クロウが……
強くて逞しくて情に厚くて頼りがいあって家族思い。
もうカッコ良すぎて惚れ惚れですから。
あの腕っぷしに……萌。
(ちなみにアカデミー主演男優賞受賞)

マキシマスは強さと人格で観客を味方につけた。
権力で人を押さえつけるしかできない皇帝とは真逆にいる。
つくづく彼が統治者になれてたらいい国になったのに、と思える。

ラストの一騎打ちでは、誰も皇帝の応援をしない。
屍すら見向きもされない。

これ以上の復讐があるだろうか。
人望こそが最大の武器。
ラッセル演じるマキシマスにはそんなすごい説得力があって、
哀しい結末にも関わらず、ワクワクドキドキ、最後まで目の離せない。
名作だと思う。






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