筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ-映画編-

同名の、野球&映画ブログから、映画だけ独立させてみました。

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後半加速して魅せる「シービスケット」

大恐慌のあおりで破産した親に捨てられるレッド。息子の死で、離婚し一人になったチャールズ。彼らはシービスケットという馬を通して、心通じ合っていく……
2003年 監督:ゲイリー・ロス 出演:トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス



アメリカの大恐慌時代。

息子を失った父親。
親に捨てられた息子。
風変わりな調教師とダメ馬。
彼らが一体になって、レースに勝つという奇跡を起こす……

……という、割とよくあるサクセスストーリーかと思いきや。

その先がまだまだあって、そこまではちょっと退屈していた私だったけど、
後半すごく見入ってしまった

いや、前半も面白いところはいくつもあるんだけど。
当時の競馬は、騎手同士が馬上でどつきあったりする原始的なケンカのようだとか。
家族に捨てられてやけっぱちになっていたレッドが、チャールズに心を開いていくところとか。
ラジオの中継アナウンサーの一人芝居とか

あちこちシーンが飛んで人物関係がよくわからなくて、
ちょっと眠くなっちゃったのね……

で、本当の見所は、史上最悪の挫折の後。

大切なレースを前に、不幸な事故で重傷を負うレッドは、
信頼できる友人に愛馬の騎手を託す。
生き甲斐を失った彼は死んでしまうのか、と息を飲んで観ていた。

でも、彼のシービスケットに対する愛情はそんなものではなかった。
同じく大怪我を負って再起不能になったシービスケットを、
優しくゆっくりと回復させるのだ

だが、再び奇跡的にレースに出られることになったシービスケットに乗れるほど、
レッドの方は回復しない。
乗れば二度と歩けなくなるかもしれない。

それでも乗りたい。
乗りたい。

レッドの思いは痛いほどわかるが、
彼を愛しているからこそそれはできないと悩むチャールズ。
血はつながってないけど、この心情は父親以外の何者でもない。
再婚相手の妻や、調教師スミスも家族同然に心を傷める。

みんなの、切ないほどの一途な思いと、優しさと、愛情。
本当の親子じゃなくても、人間同士じゃなくても。

前半は集中力が途切れてしまった私でしたが
後半は、レースと同じく見事な走りっぷりを見せるこの映画。

セリフも、「ケガをしたくらいで命ひとつを見捨てるもんじゃない」
など、印象的に伏線になっているものが多く、
心に響く

ラストの切り方も好き

つい先日、アカデミー助演男優賞に輝いたジェフ・ブリッジスさんが、
決して派手じゃないけど、とってもいいです。
お金持ちで優しくて温かくて、行動力があって。
途中の、マッチレースを仕掛けるプロモーションなんか圧巻

実話が元になっているというこの話、
ちょっと長い気もするけど、
「つながり」とは何だろう、と考えさせられる、
心温まる映画でした

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